ジュニアえひめ新聞「日本拳法連覇続ける絶対王者」
- 2017/09/03 09:19
- カテゴリー:新聞取材
「日本拳法連覇続ける絶対王者」
防具やグローブを着け、突きや蹴りなどの技を競う総合格闘技「日本拳法」。今治市日高小5年田村虎太郎君(11)は1年生の冬から個人戦無敗で、学年別男女別全国大会4連覇中の絶対王者です。2歳の秋から今治拳友会に所属し、心身共に最強を目指して鍛錬の日々を送っています。
「わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい」。母麻由美さん(41)の願いを背にに入門して9年。週3日の練習に臨む親子の約束。「毎日最低1時間は自主練習する」が、勝負の世界で最も大切な負けず嫌いの性格と、努力を惜しまない根性を育みました。
得意技はカウンターからの胴突きで、拳がクリーンヒットして全審判が旗を上げる瞬間が「とにかくうれしい」。個人戦で1本とられることはほぼありませんが、最近は研究され思うような試合展開ができないこともあり「へこたれないよう、さらにメンタルを強くしないと」と笑顔の中に冷静さをのぞかせます。
「県内外にどんどん友達の輪が広がっていきます」。苦楽を分かち合える拳友の存在も大きな活力となっています。身長141センチの少年が目指すのは「パーン」と音響かせる胴突きでつかむ全国大会小学生部門6連覇です。
将来の夢は日本拳法の猛者が集まる陸上自衛隊です。大会を通じて出会った自衛官もいて、熊本地震などの救援で活躍する姿をニュースで見て「かっこいい」と憧れるようになりました。「人を助けて感謝されたらうれしいもんね」。強く優しくたくましい大人を目指して今日も拳に磨きをかけます。
今治拳友会館長 村上泰史さん
初心を忘れず、勝っても謙虚におごらず、負けてもくじけずの心で精進を重ねてもらいたいです。泣き虫だけど努力の天才です。練習相手への感謝の気持ちを忘れずに。
2017年(平成29年)9月3日(日曜日) ジュニアえひめ新聞
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